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葉山には2つの海があります。
森戸海岸と一色海岸。
どっちがいいか?
正解はありません。
ただ、なんとなくあります。
森戸はちょっと開けている。
一色はちょっと奥まっている。
森戸は来る場所。
一色は居る場所。
この感覚、説明できないけど、
地元の人はだいたい共有しています。
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蕗のとう。
タラの芽。
菜の花。
葉山の春は、
ちょっと苦いです。
初めての人は、
こう言います。
「ちょっと苦いですね」
地元の人はこう言います。
「いい苦さだよね」
ここに、
大きな違いがあります。
葉山では、
苦味は“失敗”ではなく、
季節のサインです。
この苦味が来ると、
「ああ、春だな」
となる。
これが分かるようになると、
だいぶ葉山に馴染んでいます。
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葉山に住むと、最高です。
でも、ちょっとだけ後悔する瞬間もあります。
例えば、
夜。
店が閉まるのが早い。
「あれ、どこもやってない」
となる。
あと、
風が強い日。
想像以上に強い。
洗濯物が消えます。
さらに、
車がないとちょっと不便。
ここで気づきます。
葉山は、
“便利な場所”ではない。
でもその代わりに、
別のものがあります。
静けさとか、余白とか。
だから結局、
戻れなくなる。
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葉山で暮らしていると、
ある日突然こうなります。
「これ、もらったからどうぞ」
袋を開けると、
みかん、レモン、夏みかん。
しかも大量。
自分では買っていないのに、
なぜか家にある。
そして気づきます。
葉山では、
果物は流通ではなく、
人間関係で回っている。
結果として、
冷蔵庫がこうなります。
「減らない」
そしてまた来ます。
「これもどうぞ」
無限ループです。
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初めて来た人は、
こう聞きます。
「何が有名なんですか?」
でも葉山では、
あまり意味がありません。
なぜなら、
答えはいつもこうだからです。
「今日はいいよ」
何が?
と思いますが、
これが全てです。
葉山の魚は、
種類よりも“状態”。
同じアジでも、
・今日のアジ
・昨日のアジで全然違う。
だから、
地元の人はこう言います。
「今日はイワシいいよ」
これが一番信用できる情報です。
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葉山には、ちょっと不思議な文化があります。
それは、
旬を自慢しない。
例えば、
「今日、蕗のとう採れたよ」
と言われても、
都会のように
「すごいですね!」
とはなりません。
だいたいこう返されます。
「そろそろだと思った」
普通すぎる。
でも、
これが葉山です。
季節のものがあるのは、
特別ではなく、
当たり前。
だから、
マウントにならない。
むしろ、
気づくかどうかの話になります。
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葉山に来たばかりの人が、だいたい一度は言います。
「わかめって、こんな色なんですか?」
スーパーで見るわかめは、黒っぽい。
でも、生わかめは違います。
茶色です。
そして、お湯に入れた瞬間、
鮮やかな緑に変わる。
これ、だいたいみんな一回テンション上がります。
「え、理科の実験?」
違います。
葉山の春です。
地元の人はこれを普通にやっていますが、
外から来た人はだいたい動画を撮ります。
そして、
一回やると終わりません。
味噌汁、酢の物、しゃぶしゃぶ。
気づくと、
「わかめ多すぎない?」
という状態になります。
でもいいんです。
春だから。
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今日は一色にしよう。
そう思って出発します。
でも途中で考えます。
「森戸もいいな」
そして結果。
両方行きます。
理由は特にありません。
ただ、
どっちも気になるから。
この“どっちも行く”ができてしまう距離感。
これが葉山の一番ズルいところです。
そして帰り道で思います。
「ちょっとのつもりだったのに」
はい、今日もフルコースです。
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森戸海岸 に行くと、
だいたい誰かに会います。
・あ、どうも
・あれ、この前も?
・今日もですか3回目くらいで気づきます。
「これ、偶然じゃない」
最終的には、
「今日、誰にも会わなかったな」
の方がイベントになります。
葉山は広いようで、
だいたい同じ人が巡回しています。
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夕暮れの海はきれいです。
でも、
ちょうどいいタイミングで行けるかというと、
だいたい無理です。
あと10分早ければ。
あと10分遅ければ。そう思うことばかり。
自然はスケジュールを合わせてくれません。
人間の「ちょうどいい」は、
自然にとってはどうでもいい。
だからこそ、
たまにピッタリ合った瞬間は、
ちょっと得した気分になります。
人生の“奇跡”って、
だいたいこういう仕組みな気がします。
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海に行くと、なぜか物がなくなります。
サングラス。
帽子。
時には、やる気。風で飛ばされるのか、どこかに置き忘れるのか。
理由は分かりません。
ただ一つ確かなのは、
海はだいたい全部持っていく。
しかも、返してくれない。
だから最近は、あまり持っていかないことにしました。
人間関係も、これくらいシンプルにできればいいのですが、
なぜかそっちは減りません。
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SUPでも、カヌーでも、海に出ると気づくことがあります。
それは、
海の上はとても静か
ということです。
陸にいると、車の音や街の音が聞こえます。
でも海に出ると、聞こえるのは
波の音
パドルの音
そして風の音それだけです。
風が弱い日は、水面もとても穏やかです。
海が鏡のように見える日もあります。
そういう日は、葉山の海の透明度も高く、
水の色がとてもきれいに見えます。ボードの上から海をのぞくと、魚が泳いでいるのが見えることもあります。
海の上で少し止まると、
時間がゆっくり流れているように感じます。
そしてしばらくすると、だいたい誰かが言います。
「なんか静かですね」
そうなんです。
海の上は、とても静かです。
ただし、もう一つ特徴があります。
静かすぎると、
ついのんびりしてしまう
ということです。
でも、それも海の楽しさです。
静かな海で体を動かす。
アウトドアフィットネスは、
運動とリラックスが同時にできる
少し贅沢な時間です。
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MTB(マウンテンバイク)は、山の中を走ります。
森の中を進み、
坂を登り、
下りでは少しスピードも出ます。なかなか良いトレーニングです。
ただ、MTBには一つ問題があります。
それは、
途中で止まってしまうことが多い
ということです。
理由はシンプルです。
景色です。
山道を走っていると、突然視界が開ける場所があります。
そこで見えるのは、
海です。
葉山の海が遠くまで広がっています。
晴れている日は、水面がキラキラ光っています。
こういう場所に来ると、だいたい皆さん自転車を止めます。
そして言います。
「ここ、いいですね」
そして少し海を眺めます。
MTBはトレーニングですが、
こういう時間も大事です。森の中を走って、
海を見て、
また走る。これがアウトドアフィットネスの面白さかもしれません。
ただし、景色が良い日は、
休憩が少し長くなる傾向があります。
でも大丈夫です。
その後の坂道で、ちゃんと運動になります。
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シュノーケリングを体験された方が、よく驚くことがあります。
それは、
魚の多さです。
葉山の海は、時期によって本当に魚が多くなります。
群れで泳いでいたり、
岩の周りに集まっていたり、
潜るとあちこちに魚がいます。初めて潜った方は、だいたい水面から顔を上げて言います。
「え、魚すごくないですか?」
そうなんです。
すごいのです。
しかも、時期によっては
驚くほどいます。
シュノーケリングの面白いところは、水面を見るのではなく、潜って海の中を見ることです。
少し潜るだけで、景色が変わります。
光が水の中に差し込み、
海藻が揺れていて、
その周りを魚が泳いでいます。晴れた日は透明度も高く、海の中がとてもきれいに見えます。
こういう日は、つい何度も潜ってしまいます。
そして、だんだん皆さん同じ行動を始めます。
それは、
魚を観察しすぎる
という行動です。
「あの魚なんでしょう」
「今の大きかったですね」
「さっきの群れ見ました?」
と言いながら、また潜ります。
そしてまた潜ります。
気づくと、
ずっと潜っています。
シュノーケリングは、運動というより
海の中の観察に近いかもしれません。
でも海から上がった後、だいたい同じことを言います。
「思ったより泳ぎましたね」
魚を見ていただけのようですが、
実はしっかり泳いでいます。海の中をのぞきながら体を動かす。
これもアウトドアフィットネスの
ちょっと贅沢な時間なのかもしれません。 -
アウトリガーカヌーOC6は、言うまでもなくチームスポーツです。
一人では進みません。
みんなで漕ぎます。パドルを入れて、
「1、2」
「1、2」
とリズムを合わせます。
これが合っているときは、本当に気持ちがいいです。
ボートが水の上をスーッと滑っていきます。
葉山の海がキラキラしていて、
水面を切る音だけが聞こえます。晴れた日は海も澄んでいて、
海の色がとてもきれいです。この状態になると、だいたい誰かが言います。
「今、いい感じですね」
そうです。
いい感じなのです。ただし、この状態は
とても繊細です。
誰か一人がリズムを少しだけ早くすると、
「バシャ」
となります。
誰か一人が少し遅れると、
「バシャ」
となります。
するとボートは急に重くなります。
さっきまでスーッと進んでいたのに、
「あれ?」
となります。
このとき、だいたい全員が思っています。
「今、誰かズレましたね」
でも誰も言いません。
大人だからです。
そしてまたリズムを合わせます。
「1、2」
「1、2」
すると、またスーッと進みます。
この瞬間は本当に気持ちがいいです。
アウトリガーカヌーは、腕の力だけでは進みません。
リズムが合うと速くなり、
ズレるとすぐに分かります。つまり、
海の上のチームワークトレーニング
なのです。
そして、海がきれいな日は、
つい海を見てしまいます。でもその瞬間、
だいたいリズムがズレます。
これもアウトリガーカヌーの、
ちょっとした「あるある」かもしれません。
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トレイルランニングのプログラムに参加された方はご存じだと思いますが、当クラブのトレランは時間管理がとてもきっちりしています。
出発時間。
休憩時間。
ゴール時間。すべて予定通りです。
これはもう、長年の経験とスタッフのコース管理のおかげです。
ですので、
「今日は迷子になりました」
ということは基本的にありません。
安心して山に入れます。
ただし、トレランには一つだけ問題があります。
それは、
景色です。
山を走っていると、突然視界が開ける場所があります。
その瞬間、
海が見えます。
葉山の海が遠くまで広がっていて、天気の良い日はキラキラ光っています。
こういう場所に来ると、だいたい誰かが言います。
「ちょっとだけ写真いいですか?」
もちろん、ほんの数秒です。
パシャ。
そしてもう一枚。
パシャ。
すると隣の方も言います。
「私も撮っていいですか?」
そして気づくと、
全員撮っています。
トレイルランニングなのに、
ちょっとした撮影会です。
しかし大丈夫です。
スタッフはちゃんと時間を見ています。
休憩も景色も含めて、ちゃんとプログラムの中に入っています。
なので最後は予定通り、しっかりゴールします。
ただ一つだけ、皆さん同じことを言います。
「トレーニングなのに、景色が良すぎますね」
確かにそうです。
森の中を走り、
海を見て、
きれいな景色で一息つく。これはなかなか贅沢なフィットネスかもしれません。
そして今日もまた、予定通りにトレイルを走りながら、
予定通りに
景色に見とれています。
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海で遊んでいると、だんだん分かってくることがあります。
それは、
海の色は毎日違う
ということです。
最初は皆さん「海は青い」と思っています。
もちろん青い日もあります。でも、実際にはいろいろな色があります。
エメラルドグリーンの日。
深い紺色の日。
透明すぎて色がないように見える日。SUPでも、カヌーでも、シュノーケリングでも、海に出るとその違いがよく分かります。
特に風が弱くて晴れている日は、海が本当にきれいです。
水面が鏡のようになり、
太陽の光がキラキラ反射します。そしてボードやカヌーの上から海をのぞくと、
「え、底見えますね」
という日があります。
魚が泳いでいるのも見えます。
そういう日は、皆さん少しテンションが上がります。
「今日は当たりの日ですね」
と言いながら、のんびり海の上を進みます。
ただ、ここで一つ問題があります。
海がきれいすぎると、
つい運動を忘れます。
SUPのはずなのに、
海を見てばかり。カヌーのはずなのに、
写真を撮ってばかり。気づくと、
「あれ、全然漕いでないですね」
となります。
でも、それもアウトドアフィットネスの良いところかもしれません。
きれいな海を見ると、
どうしても見入ってしまいます。葉山の海には、そういう日があります。
そして、そういう日は決まって思います。
「今日は運動というより、海を見に来ましたね。」
でも大丈夫です。
帰る頃にはちゃんと腕も体幹も使っています。
海はきれいで、
運動にもなる。これはなかなか贅沢なフィットネスです。
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SUPに慣れてくると、だんだん余裕が出てきます。
最初は
「落ちないこと」
だけで精一杯だったのが、少しずつ周りを見る余裕が出てきます。
すると、気づきます。
「あれ、海きれいすぎないですか?」
葉山の海は、驚くほど透明度が高い日があります。
風がなく、太陽が出ている日は、ボードの上から海の底まで見えることもあります。魚が泳いでいるのも見えます。
小さい魚が群れていたり、
時々大きめの魚が横切ったりします。SUPの面白いところは、水面がとても近いことです。
カヌーやボートよりも目線が高いので、
水の中がよく見えるのです。そしてここで、だんだん余裕が出てきた人がやり始める行動があります。
海をのぞき込みすぎる。
「うわー、魚いますよ!」
と、ボードの端に体重をかけます。
ボードが少し傾きます。
「おっと」
となります。
それでもまだのぞき込みます。
そしてその数秒後。
だいたい落ちます。
ただし、この落ち方は少し違います。
さっきまでの「バランス崩壊型」ではなく、
好奇心型落水です。でも、海がきれいなので全然問題ありません。
むしろ水の中に入ると、さらに海がきれいに見えます。
SUPは、海を楽しむスポーツでもあります。
海の上を散歩するのも楽しいですが、
時々海に入ってしまうのも、実はSUPの楽しみの一つなのかもしれません。ただし、一つだけ注意があります。
海をのぞき込むときは、
ほどほどに。
なぜなら葉山の海は、
つい見すぎてしまうくらい、きれいだからです。
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SUPを初めて体験される方が、ほぼ必ず言う言葉があります。
「これ、簡単そうですね。」
ええ、そう見えるんです。
海の上で、皆さんスイスイ進んでいます。
立って、のんびりパドルを漕いで、まるで海の上を散歩しているようです。「これはいけそうだな」
と思います。
そしてボードに乗ります。
まずは座って漕いでみます。
ここまでは大丈夫です。次に立ってみます。
「お、意外といけますね」
と、ここまでは大体順調です。
問題はその30秒後です。
海のボードは、よく見ると常に少し揺れています。
ほんの少しです。でも確実に揺れています。その揺れに対抗しようとして、体は自然にバランスを取ろうとします。
つまり何が起きているかというと、
体幹がフル稼働しています。
SUPは、実はかなり優秀な体幹トレーニングです。
ジムでバランスボールを使うよりも、
海の上の方が圧倒的にリアルです。そしてその頃、ボードがもう一度揺れます。
「おっとっと」
となります。
さらに揺れます。
「おっとっとっと」
となります。
そしてその数秒後。
だいたい落ちます。
ただし、ここからがSUPの良いところです。
海に落ちた瞬間、皆さん言います。
「気持ちいい!」
葉山の海は、驚くほど澄んでいる日があります。
ボードの上から海をのぞくと、底まで見えるような日もあります。水の中には魚が泳いでいて、
「こんなに海きれいだったんですね」と言われることもあります。そして一度落ちると、なぜか皆さん笑っています。
「もう一回やります」
と、またボードに乗ります。
そしてまた立ちます。
今度は少し上手くなっています。
SUPは不思議なスポーツです。
体幹は鍛えられるし、海はきれいだし、
落ちても楽しい。運動なのか、遊びなのか。
たぶんその両方です。
ただ一つだけ確かなことがあります。
SUPをやると、
だいたい皆さん、もう一度落ちたくなります。