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子どもの頃、夏休みは40日もあった。
今考えると、とんでもなく長い。
大人になると、
仕事の合間に海へ行き、
夕方に一杯飲み、
夜にレコードを聴く。
夏休みは40日もない。
その代わり、
一日の中に小さな夏休みを作ることはできる。
海を見ている30分。
ジャズを聴いている40分。
冷たい酒を飲む1時間。
大人の夏休みは、
細切れなのである。
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ジャズを聴く。
サックスを吹く。
酒を飲む。
横浜へ行く。
人と会う。
仕事をする。
いろいろやって、
結局また葉山へ戻ってくる。
別に都会が嫌いなわけではない。
むしろ好きだ。
横浜も好きだし、東京にも行く。
だからこそ、
海へ戻ってきた時に、
「ああ、帰ってきた」
と思うのかもしれない。
海の近くで暮らすというのは、
毎日リゾート気分で過ごすことではない。
普通に働いて、
普通に疲れて、
たまに飲みすぎて、
それでも海がそこにある。
そのくらいが、
ちょうどいい。
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「なぜ海へ行くんですか」
と聞かれても、うまく答えられない。
泳ぎたい日もある。
身体を動かしたい日もある。
ただ海を見たい日もある。
何もしない日もある。
理由が一つではない場所は、長く付き合える。
BEACH葉山も、たぶんそういう場所なのだと思う。
何かをするために行く。
そして、
何もしなくてもいい。
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吹奏楽を聴いて、少し清々しい気持ちになったあと、
駅に行ったら巨大なピンクの柱。
「うんこミュージアム」。
人生は油断できない。
感動した直後に、うんこである。
でも、こういう落差は嫌いではない。
美しいものだけで一日ができているわけではない。
ジャズも海も酒もあり、
うんこミュージアムもある。
横浜は懐が深い。
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クイーンズスクエアを歩いていたら、中学生の吹奏楽演奏会。
思わず足が止まった。
大人になって長く楽器をやっていると、
音色がどうだ、
リズムがどうだ、
アドリブがどうだ、
などと言い始める。
でも最初は違った。
音が出ただけで嬉しかった。
曲が最後まで吹けたら、もっと嬉しかった。
あの頃の気持ちは、
時々、中学生たちに思い出させてもらう。
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昼の海は、こちらに話しかけてくる。
光る。
風が吹く。
人が泳ぐ。
子どもが走る。
でも夜の海は、ほとんど何も言わない。
月明かりだけが水面に落ちて、
波の音が続いている。
黙って海を見る時間というのも、
たまには必要なのだと思う。
何かを考えるためではなく、
何も考えないために。
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テーブルの上に、
テナーサックスのネックとマウスピース。
その横に、マンゴー。
どうしてこうなったのか、自分でもよくわからない。
でも人生とは、案外こういうものかもしれない。
仕事だけでもない。
音楽だけでもない。
健康だけでもない。
マンゴーだけでもない。
いろいろなものが同じテーブルの上にある。
それくらいが、ちょうどいい。
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軽く一杯のつもりだった。
この言葉ほど信用できないものはない。
旨辛純米。
もう一本は、兜のラベル。
こういう酒を目の前に並べられると、
「今日は控えめに」
という決意は、かなり弱い。
海で身体を整え、
夜に日本酒で元に戻す。
健康とは、なかなか奥が深い。
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横浜駅のホームを歩く。
みんな急いでいる。
乗り換え、仕事、待ち合わせ。
東京や横浜で暮らしていると、知らないうちに歩く速度まで速くなる。
葉山へ向かうと、不思議とそれが少しずつ遅くなる。
駅を出て、海が近くなってくる。
時計は同じ速さで動いているはずなのに、
時間の流れ方だけが違う。
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最近、古いジャズのレコードを買った。
Steve Grossmanの『LOVE IS THE THING』。
Cedar Walton、David Williams、Billy Higgins。
1985年、ミラノ録音。
40年以上前の音なのに、針を落とせば、すぐそこで演奏しているように聞こえる。
海もそうだ。
ずっと昔からそこにあるのに、今日の波は今日しかない。
古いものと、新しいもの。
その両方を楽しめる歳になってきた。
悪くない。
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50年ほど前の楽器です。いい音がしますね。 横浜の老舗ダウンビートに行きました。
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馬車道で冷やし中華をいただきました
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夏のアウトドアは、
朝がいい。
まだ空気が少し涼しく、
海も山も静かです。
朝の葉山の海は、
光が柔らかく、
水の透明感がよく分かります。
少し身体を動かして、
たくさん汗をかいて、
海を眺めながらひと休み。
早起きをしただけなのに、
一日が少し長くなったように感じます。
夏は暑い。
でも、
夏にしか出会えない景色もあります。
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山を走った翌日は、
海へ。
高原の森では、
土と木の香りを感じます。
葉山の海では、
潮の香りと波の音に包まれます。
山では登り、
海では漕ぐ。
どちらも自然が相手なので、
思い通りにならないことがあります。
でも、
思い通りにならないから面白い。
海も山も、
毎回違う表情を見せてくれます。
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夏の海は、
人が多くなると濁るイメージがあります。
でも、葉山の海は、
夏でも澄んでいる日があります。
水の中を覗くと、
足元を小さな魚が泳いでいる。
海底の砂や岩まで見える。
夏らしい青い空と、
透明な海。
遠くまで出かけなくても、
こんな景色に出会えます。
今日の葉山も、
きれいな海でした。
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高原のトレイルは、
木陰が気持ちいい。
強い日差しも、
森の中では木漏れ日に変わります。
舗装された道とは違い、
足元には木の根や石があります。
速く走ることよりも、
自然の変化を感じながら進む。
それもトレイルランニングの楽しさです。
山の中では、
立ち止まることもトレーニング。
景色を見るための休憩は、
決して言い訳ではありません。
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高原でトレイルランニング。
真夏でも、
森の中に入ると空気が変わります。
木々の間を抜ける風。
土を踏む足音。
遠くから聞こえる鳥の声。
登り坂では、
どうして来てしまったのだろうと思います。
でも、山頂に着くと、
また来たいと思ってしまいます。
トレイルランニングとは、
少し不思議なスポーツです。